【これが現実?】ハンドメイドで稼ぐことが難しいたったひとつの理由

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心が折れちゃった話

ハンドメイドってとっても素敵ですよね!

世界にひとつしかない、自分だけの作品。

わたしもハンドメイド作品は大好きで、よくminneを利用しています。

minne | ハンドメイド・クラフト・食品・ヴィンテージ・ギフト
ライフスタイルに合わせたこだわりの作品を購入・販売できる国内最大級のハンドメイドマーケット。作家・ブランド数90万件、登録作品数1500万点突破、アプリDL数1300万以上。ファッション・バッグ・アクセサリー・インテリア・家具・ベビー用品な...

自分でもなにか作りたいな!

趣味の延長で副業になるんじゃないか!?

と、ハンドメイド作品の販売を副業にしてみようと思う人は候補に多いのではないでしょうか。

わたしの場合は、子どもの頃に母がミシンで服や帽子などを作ってくれたことがあったので、

わたしも手に職つけたいな。

母のように服とか大きなものはできなくても、ポーチとかハンカチとかランチョンマットとか、そういう布小物とかだったら作れるようになるかも。

ついでにこれが副業として少し収入になったらいいよなぁ。

と思い、母に教えてもらいながら、全然やったことのないミシンに挑戦しました。

でも現実、わたしは心が折れてしまいました

実際、イベント出店できるくらいたくさんの物を作りました。

作るのって楽しいんですよね♪

自分の好きな生地を選べるし、それを使って何を作ろうかな、って考えている時間も楽しい。

そしてハンドメイドって、色々とこだわりたくなるんですよね。

ハンドメイドの販売サイトminneやCreemaで買い物してみると、梱包もすごく凝っている作家さんが多いです。

ハンドメイドのイベントに行ってみると、売り場にこだわりを持っている人がほとんどです。

目を引かなきゃ見てもらえないので、当たり前なんですけどね。

でも、

  • それを売っていこう!
  • 副業にしよう!

と思うと、

楽しいだけではビジネスにはならないな

と思うのが、実際にハンドメイド販売をやってみたわたしの、個人的感想です。

その理由は大きく1つ。

何をするにも時間がかかる!

そのわりに、時間単価にあった価格をつけることができない。。。

これでした。

あくまで、一個人の一感想です。

こういう人もいるんだなーと読んでいただけると幸いです。

これに時間がかかる!①: 材料集め

生地、糸、ボタンやビーズなどのパーツ…

などなど

作品を作るにあたって、必要なものはたくさんあります。

アクセサリー作家さんだったら、たくさんのパーツが必要になります。

個人の趣味で作るなら、どこで買ってもいくらで買ってもいいですが、副業にするなら違います。

質にもある程度は、こだわりたい。

利益が出るように、ある程度の価格で仕入れたい。

じゃぁ、どこで仕入れるのがいいいのか?

それをリサーチするのに時間がかかります。

実店舗で買う場合は、移動にも時間がとられて、お店をまわるのにも時間がかかってしまいます。

ネットで色々探していても、時間がすぐに過ぎ去っていきます。

たまに脱線して、全然違うもの見ちゃったり(笑)

これに時間がかかる!②: 製作

たとえば、こちら。

これは、ダブルガーゼを3枚重ねた、6重のガーゼハンカチです。

サイズは10cm×20cmと、子どもがポケットに入れてもかさばらないコンパクトな大きさです。

実際シンプルな作りですが、これ1枚作るのにわたしは30分かかりました。

もちろん手縫いではなく、ミシンで作りました。

生地を切り、丁寧にアイロンをかけ、サイドを縫い、縫い代を開くのにアイロンをかけ、裏返し、またキレイにアイロンをかけ、ステッチを縫う…

本当はタグとかつけてオシャレにしたいところだったのですが、さらに時間がかかってしまうのでやめたくらいです。

自分用に1枚作るくらいなら30分はすぐのような感じがしますが、副業としてたくさん売っていくなら、何枚も作らなくてはいけません。

こんなシンプルな作りのものですらそれだけの時間がかかるので、ポーチとか少し凝ったものを作ろうとすると、1つ作るのに平気で5時間、6時間かかったりするんです。

この製作時間の時間単価だけでも、結構な価格を作品につけたくなってしまいます…。

サイトに出品したり、イベント出店ではたくさん在庫を用意しなくてはいけません。

一体どのくらいの時間必要になるんだ?って感じです。

これに時間がかかる!③: ネットでオーダーを受けた時のやりとり

自分の好きな大きさにしたり、デザインにしたりできるのは、既製品とは違うハンドメイドの魅力のひとつ!

対面でオーダーを受ける場合はやり取りしやすいですが、顔が見えないSNSや、ショッピングサイト上(minne、Creema、base、メルカリなど)でやり取りする場合は違います。

ふわっと

可愛いワンピースが欲しいです♡

と言われただけでは、オーダーは成立しません。

サイズや色、デザインなど、作品によりますが色んな事項を細かく確認をしてオーダーを受けます。

何度もメッセージで確認が必要になる場合が多く、文章を作るのにも時間がかかります。

言葉のニュアンスの違いで受け取り方が変わらないよう、相手にわかりやすい文章力も必要となってきます。

相手と自分のイメージに相違があるとクレームの原因にもなるので、特に慎重さが必要な場面ですね。

これに時間がかかる!④: ネット販売時の梱包

ただ封筒に入れて、住所名前を書いて投函する。

それで済むなら時間はかかりませんが、ハンドメイド作品ってそうはいかないんです。

世界にたったひとつだけのあなたへの作品。

そんな特別感があるハンドメイド作品には、梱包にも特別感があった方が、お客様に喜ばれてリピート率が上がります。

そのために、梱包にもキレイな装飾を施したり、手書きのメッセージカードをつけたりする作家さんが多いんです。

そのメッセージカードの紙の質にまでこだわる人も…

時間をかければかけるだけ、特別感が増します。

それから、お客様により安心して使ってもらうために、作品の取り扱い方とかが記載されている紙も同封する作家さんが多いです。

それの準備にも時間が……。。

メルカリで不用品を売った時みたいに、ただ商品をプチプチに包んで袋に入れるだけじゃ、ハンドメイド業界では戦えないんですよね…。

これに時間がかかる!⑤: ネット販売時の物撮り

minneやCreema、メルカリでハンドメイド作品を販売する時は、作品の写真撮影が必須です。

1枚適当にパシャっと撮るだけなら楽ですが、それでは作品の魅力も詳細もなにも伝わりません。

背景を白にするのかグレーにするのか

どの角度から見ると一番その作品のことが伝わるのか

写真の明るさはどうか…

さらに、裏から、横からと、いろんな角度からの撮影も必要です。

あーでもないこーでもない、と何枚も何枚も写真撮影していると、一瞬で時間が過ぎ去っていってしまうんですよね…。

1つの作品でも何枚も撮影しなくてはいけないのに、これをある在庫分やらなきゃいけないのか…と思うと本当に気が遠くなりました。

これに時間がかかる!⑥: ネット販売時の作品ページの作成

ネットで販売する場合は、ひとつの作品、または一種類の作品に対して説明文が必要になります。

これも書き方ひとつでお客様からの信頼に影響するので、丁寧に書きたいところ。

丁寧にやろうとすると、やっぱり時間がかかります。

どこまで細かく説明すればいいのかな…と悩んでいるうちにあっという間に時間が過ぎ去っていきます。

テンプレートが出来上がればあとは楽ですが、違う種類の作品を作ったらまた説明文を考える必要があるので、あぁまた考えなきゃ…となってしまいました。

これに時間がかかる!⑦: イベント出店時の準備

ネットでチマチマ売るより、イベント出店で数時間でババーンと売り出した方が時間効率がよさそう!?という印象を持っている方もいるかもしれません。

その日その時間だけ見ればそうなのですが、イベント出店前に準備しておくことがたくさんあります。

  • 作品を作る(少なすぎると見栄えが悪いし、売り切れても機会損失)
  • 在庫数の確認
  • 決められたスペース内での作品の並べ方を考える
  • 作品を並べるための什器や小物を準備する
  • お客様の目をひくPOPを準備する
  • 値段をあらかじめ決めておく
  • 支払い方法を考えて準備する(現金ならお釣りの準備)
  • お客様があとから問い合わせできるようにショップカードの準備をする
  • 売れた時に作品を入れる袋などを準備する
  • イベント前日の荷物のパッキング など…

慣れてしまえば少しずつ準備は楽にはなりますが、イベント前は基本的にバタバタしてしまいますね^^;

そして、イベント会場までの移動時間、搬入出、陳列も時間を要します。

自分がつけたい価格と、消費者が買いたいと思える価格が違う

さぁこの作品1つの価格を決めよう!と思ったときに、まずはその原価を考えます。

原価=材料費

って思いがちですが、実は原価に乗ってくるものはもっとたくさんあります。

  • 材料を買うのにかかった交通費
  • 作品をつくるのに使った電気代、道具代
  • 試作の費用
  • パッケージ代
  • アトリエの家賃、水道光熱費
minneヘルプページより引用

結構ありますよね…

さらに、ここまでかかってきたたくさんの時間を、時給換算して…

副業でやるなら利益も必要だから…

と足してみたら、すごい金額になっちゃうんですよね(笑)

え、誰が買うん?って。

自分だったらこの値段なら絶対買わないw

ってなりかねません。

似たような作品がどれくらいの価格で売られているか調べてみたら、もっともっと安く売られていることが多いです。

高すぎると、購入してくれる人がいない。

だから自分を、作品を安売りしちゃっている作家さんもいるんです。

実際世の中には、ハンドメイドって材料費かかってないから既製品よりも安く買えるでしょって思っている人もいるんです。

ひどい話です。

自炊と違うのよ(笑)

外食より自炊の方が安いでしょ、みたいな感覚。

自分で作ってみて販売したことある人は、絶対こんな風には思わないんです。

高くしすぎると売れない。安売りするのも良くない。

価格設定は、本当に悩みます。

わたしが思う解決策

人は誰でも、平等に24時間しか持てません。

でもハンドメイドを副業にするには、かなりの時間がかかる…

だから、わたしが考える解決策は…

人を雇う

です。

これも簡単にはいかないんですけどね…。

人を雇えるだけの資金力がないといけないし、信頼できる人、そして理解のある人を見つけなくてはいけません。

なかなか難しいですよね…

最後に

既製品とは違い、手間がかかってる。

特別感がある。

こだわりがある。

だからハンドメイドはいいんです。

作品を作ること自体は楽しい。

でも、これを利益の出る副業にしようと思うと、苦労が絶えないなって思います。

わたしの場合は、この時間効率の悪さに心が折れてしまいました。

本当にものづくりが好きだったら、できるのかもしれません。

それは、人それぞれなので、まずはやってみないとわかりません。

ハンドメイドを副業にしたい!と思う人は、まず挑戦してみるのはありだと思います。

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