今は、家計管理をしっかりして、「予算の範囲内で楽しく暮らす」を実践しているわたしですが、本当にたくさんのお金の失敗をやらかしてきた黒歴史があります…。
これまでの黒歴史の始まりについての記事はこちら
【海外・仮想通貨投資】金融リテラシーゼロ女の20代後半黒歴史その2
今日は、「借金までして詐欺案件に投資した」お話です。
異業種交流会で出会ったBさん
人とどんどん出会っていかなきゃ、と相変わらず思っていたわたしは、ネットワークビジネスを始めた時に仲良くなった人に誘われ、ある異業種交流会に参加しました。
無料で参加できるやつ。
今だったら「無料には、なにかしらの意図がある」って理解できるけど、当時はお金がなかったから、
無料で人に会えるんだからいいじゃん!
って思っていましたね。
場所は全然怪しい場所じゃなくて、誰もが知ってる有名な観光施設の貸部屋でした。
100人ほど参加していて、にぎわっていました。
おいしいご飯もあったなぁ…
若干人見知りを発揮していたわたしは、飲み物片手に少し隅の方でひっそりとしていました。
そこで話しかけてきた一人の男性、1つ年上のBさん。
Bさんは、その異業種交流会を主催している会社、ベンチャー企業S社の社員さんでした。
その後、Bさんとは仲良くなり、お茶したり、飲みに行ったりしました。
Bさんから持ち掛けられた話は、S社の商品への投資。
この投資が、結果的にまじでやばいやつでした。
超やばい会社 S社の事業
自社で製造販売していた空気清浄機みたいなものの、レンタル事業でした。
出資する人がその空気清浄機を1台20,000円ほどで購入し、会社がそのお金で販売や営業して、レンタルしてくれるユーザーを増やしていく。
出資者は「オーナー」と呼ばれていました。
そして購入台数1台につき980円協力金としてオーナーに支払う。という流れ。
何が一番やばいのかというと、S社はオーナーに
消費者金融からお金を借りさせて、出資させていた
のです。
毎月の返済額以上に、協力金で毎月お金が入ってくるから結果的に収入はプラスになるという言い分でした。
会社を経営するのだって不動産を買うのだって、お金を借りてやること。
みんなそうやってお金持ちになっていく。
お金を借りて投資するなんて、普通のことだと。
とにかく上手な営業トークでした。
1台分だけ購入する人なんていませんでした。
みんな、数百台購入するために、消費者金融から多額の借金をしていました。
金融リテラシーが低いわたしは納得してしまい、借金が残るリスクも考えず、自分の持っている無理のない金額で始めてみるとか、そんなことも考えず、勉強もせず、他の誰かに相談することもなく、消費者金融を使いオーナーになることに決めました。
消費者金融の、バカ高い金利のことも知らずに…。
カードローン生活の始まり
きっと未来は明るい!と思っていたわたしは、10社近くの銀行・消費者金融に一気に申し込み、わたしが借りられる上限額は約350万円となりました。
一気に申し込ませるのも、S社のやり方。
本来、法律では年収の3分の1を超える貸金業者からの借入はできないんですよね。
だから、他の消費者金融で借りているという情報が出回る前に、一気に審査をかけるやり方で借入の枠を多く手に入れたんです。
なんにでも抜け道はあるものですね。
時間との勝負だったから、Bさんにも申し込みを手伝ってもらいました。
その頃は地元では名の知れた小売業の会社で働いていて信用が高かったので、借入額は他のオーナーと比べて少しは多い方でした。
もちろん全投資。
最初の2ヶ月は、協力金が通常通り入金されました。
15万円くらいだったかなぁ。
そのうち約10万円はカードローンの返済に使い、残りは自分の収入になるってわけです。
いい話ですよね。これだけ聞けば。
でも…
その後、全額協力金が払われることはありませんでした。
会社に支払い能力がなくなり、徐々に協力金の入金は減っていきました。
「今支払える分だけ支払います。ですが、会社はいい方向に向かっていますので、必ずいい未来が待っています。信じてください。」
という言葉で期待させて…
4か月後には、支払いはゼロになりました。
そして、オーナーだけが辛い思いをしていたわけではありません。
ここまでの話では、営業している社員も悪いように見えるかもしれません。
でも、S社の社員も洗脳され、騙されていた側でした。
普通ではない超絶ブラック企業
全てを動かしていたのは、S社の会長でした。
営業社員は会長に「もっとやれ」「なんでできないんだ」と、毎日怒鳴られ罵られていました。
雇われ社長を含め、S社で働いていた社員も、会社に支払い能力がないため、
半年以上無給の状態で
ほぼ毎日休みなく
夜中から明け方まで、働かされていました(^_^;)
社員ももちろん出資者なので、協力金は出ないわ、給料は出ないわで、本当につらい思いをしていたと思います。
普通に考えたら、どこからどう見てもおかしい会社なのですが、
「未来をよくしたい!」
というS社の会長の想いを信じて、みんな頑張っていたんです。
洗脳されていました。
そう、一番やばかったのはこの会長だったんです。
会長だけがいい思いをしたんですね。
多分全部お金持って行っていたんじゃないかな。
出資者は借金だけが残り、債務整理を余儀なくされた人が続出しました。
裁判を起こした人も、もちろんいました。
会長がうまいことやって、なかなか解決には至っていないケースがほとんどみたいですが…。
自己破産という決断の後
私は、自己破産という道を選びました。
でも、借金を返せなくなったのが2017年。
自己破産の手続きを始めたのが、2022年。
5年ほどかかってしまいました。
気持ち的にも金銭的にも、踏み出すことができなかったのです。
詳しくは、また別の記事で…
最後に
文章を読むだけでも、ポンジスキームの明らかな詐欺案件だなぁってわかるのですが、金融リテラシーがない人が話を聞いてしまうと、そんな感じが本当にしなくなってしまうのが不思議です。
今後騙されないためにも、勉強し続けなきゃいけないし、まわりの家族や友達も騙されないように気を遣いたいなって思います。
だいぶ長くなりました。
読んでいただきありがとうございます。
それでは、また。
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